The Three Hundred Four 2015
Photo by Ken Kato
直視できないほどの明るさの光が展示室のドアガラスからでている。
二つある展示室のドアには鍵がかかっており、入る事ができない。
部屋の中から低い振動をともなう低音と高音が聞こえる。
Dazzling light comes from a storm door.
Two the door of exhibition rooms are locked and can’t be enter .
A low-pitched noise with vibration and a high-pitched noise hear from the room.
The Line of Goodness 2014
Photo by Takaaki Akaishi
ミクストメディア mixed media
壁を隔てて表に映像A、裏に映像Bあわせて二つの映像が設置されている。
A
来場者にあるゲームのようなものを行ってもらう。以下がそのゲームのルールである。
① 目の前にある糸を自由に動かしてもらって“良い線”を作ってください。
② なぜそれが“良い”と思いましたか?もしくはなぜそこで止めにしたのですか?
それらを記録したものが映像Aである。
B
Aのやりとりから来場者の②の質問の答えにあたる音声を抜き出す。それを音楽プレイヤーにいれて聴きながら散歩したり、博物館にいったり、画集をみたりする。音声の内容と関連していると思われる事や物をみつけたらそれを映像に撮り音声と合わせ編集する。
これによって作られたものが映像Bである。
There are two videos, A and B, separated by a wall. A and B consist the following.
A
I get visitors to play a kind of game. Its rule and direction are the following.
① Please make a “good line”using this string.
When you find the “good line”, please say “good” or “done”.
② Why do you think good or stop this state ?
Video A is the archive of ① and ②.
B
I extract sound of voice from video A. Then the sound of voice is only part an answer to B. Next I am walking around, go to museum and looking art books with listening to the sound by using music player. When I find some accord between the sound and an image or a phenomenon, I match the sound and the accord by editing.
Video B is the result.
The Heart of Darkness 2014
映像、樹脂 video,plaster
完全な暗い部屋で見ないでつくられた粘土を石膏に置き換えたものと、赤外線カメラで撮った製作中の映像を展示。
There are two things, one of the sculpture made in darkness is replaced a clay with plaster, the other one is movie with infrared camera record its process.
描写 Description 2013
ミクストメディア mixed media
1 段ボールをたたんで足場にする。
2 1の足場に乗り、炭を握った右手にビニール袋をかぶせ、ビニールの切れ目から 袋を描写する。
3 その場を立ち去る。
1 I make a foothold with folded cardboard.
2 I get on the foothold 1,cover my hand holding a charcoal with plastic bag
And describe the bag through its rip.
3 I leave the room.
土地 Land 2013
木材、金具、土地 wood, metal, land
1
他人の土地に侵入し土地を奪う。奪った土地を箱につめて宅配会社のセンターまで運ぶ。アトリエに配送する。
2
真っ暗な小屋の中で1で入手した粘土を使いカタチをつくる。この小屋の中では今自分が実際どんなカタチを造形しているのかを私はみることができない。そうしてできた物体を、小屋上部にとりつけられた穴から明るい外に放り出す。それから私は扉から外に出て、はじめて自分のつくったカタチを眺める。
1
I sneak in another person’s land. And steal that. I pack and carry that one to center of delivery-company and send it.
2
In a pitch-dark room, I make some form using the clay obtained through 1.In that room, I can’t see what I’m making. The object is thrown out through an upper hole of the room. And then I can look the shape of the object first.
クリスピーとあぶらムシ Crispy Cereal and Aphid 2012
パワーポイントを使用したパフォーマンス、シリアル、野菜、その他
東京造形大学で行ったパフォーマンス。朝食で食べていたシリアルのひと粒ひと粒がある日急に“ムシ”に見えてきてしまった、という体験をした私が謎の科学者Dr.ムスタッシュという架空の人物に扮した。Dr.ムスタッシュがおこなう演説のようなプレゼンテーションを通して“なぜムシにみえたのか?”を解析していく。
Motorcycle 2012
映像 7分25秒、プロジェクター、パネル
雨よけ用の銀色のシートがかけられているバイクの横で、それと同じシートをかぶって踊る。
kusamori 2012
映像 4分13秒
森に生えているツタや草を使ってスーツをつくり、それを着て森を歩く。
というのも夢で見たある感覚が頭をはなれなかったからだ。
それは植物と話す夢だった。といっても話される言語は“野菜語”であって人間が使うそれとはあきらかにことなっていたし、伝わり方も違った。
チャプチャタプタサプチャスペタ・・・水気をはらみ少し粘りのある音。
野菜語は地中の温度、湿気、根が養水分を吸い上げるときの快感に似た感覚を直接伝えることができた。
伝えようとする内容が人間の論理とは違うのだから、伝わる内容も伝わり方も当然ながらまったく別の論理で成り立っているのだろう。
そして私はこの感覚を探るために森を歩き回った。
Kusahora 2011
映像、写真
道路沿いの地層が露出している場所に四日間ほど通って、土の塊を少しずつ掘っていった。
単なる崖崩れで落ちてきた土塊であったが、近くを自転車で通り過ぎようとして思わず止まってしまった。最初は記録として撮っていた映像と写真だが次第に私の興味が単に土塊を彫刻することだけでは無いと気づいたので、できるだけいろいろな感覚を拾おうと努めた。いつまでもからまってくるツタ、風にあおられた森がたてるごおぉーっという音、土がえぐれて洞のようになった場所の暗さ。
Conecting 2010
写真
空き地でコンクリートの地面が割れて飛び散っていたのでその上に沿うように木炭でドローイングした。
飛び散ったカケラは何らかの衝撃がもたらした結果だろう。それをなぞることによりこの線はある意味それを記録した線になりうる。その線をいったんバラバラにして、今度は自分のルールで組み合わせて新しい線をつくる。そしてその線を他の場所に移動してみる。そんな実験をくりかえして行った。